2009年8月24日月曜日

五朗沼の蓮







紫波町日詰の五朗沼で、平泉の中尊寺から株わけされた古代ハスが今年も咲いた。



奥州藤原氏四代泰衡の首桶から発見されたハスの種を蘇らせたもの。



種は文治五年(1189)九月に源頼朝によって紫波町陣ヶ丘でさらし首にされた泰衡の供養に、同沼のハスを手向けたものとされている。



この地方では不幸な死をとげた子供に母親が来世をおもって、ハスの種を袋にいれて遺体に添える風習があったそうで、首桶に美しい花を添えそて種になったのではなく、種を首桶にいれたようです。



藤原氏滅亡の無念さや、子をおもう母親の祈りをハスの花は静かに伝えている。