2010年7月19日月曜日

笛吹き峠にある日本最古の洋式鉄高炉跡


遠野物語に登場する六角牛(ロッコウシ)山~大峰山~片葉山には鉄鉱石の鉱山があった。
そして遠野から笛吹き峠をくだってすぐの山中釜石市橋野には日本で初めて鉄鉱石から銑鉄を製造した大島高任による洋式高炉が残って公園になっている。


安政5年に建てられた三座(花崗岩で組み上げた外側壁)と水路や屋敷跡地
そして辺り地面には木炭・鉱石・半加工の鉄くずなどを見ることができた。
このたびは新聞にて橋野高炉ツアーの情報を知り、ひとり先回りして現地に行き案内人のお話をうかがおうという算段でした。
予測どおり一足先に到着しておにぎりを食べ、沢水で身体を癒してまもなく御一行バス2台がやってきた。
なぜこんな山中に製鉄所があったのか?
まず鉄鉱石がある。
鉱石を溶かす燃料の木炭になる豊かな森林がある。
動力になる水量豊富な渓流がある。
笛吹き峠は遠野と沿岸を結ぶ街道であり流通の便がよろしい。
外壁の花崗岩がその場にある。
古くからの鉄の技術があった。
という好条件があげられるそうだ。
鉱山には、さらに林道を登る。すると二又になりそこに車を置いて右側を約20分ほど歩く。
そこには坑道口が二つあるそうです。
閉鎖されているが遠野側佐比内にまで通じているそうだ。
なおアメリカ金属協会から歴史的遺産とみとめられ米国外で初のヒストリカル・ランドマーク賞をいただいているそうです。
国内ではほとんど知られていない史跡が大きな賞を授与されているのだそうです。
地元の方々は、町おこしへの熱い想いをこの遺跡にいだいている。